結論から言います。後ろの席に人を乗せるなら、僕はZから考えます。
今の型は2023年に出た40系で、新車は5,599,000円から10,699,700円まで(2026年11月時点の公式のグレード一覧)。動力は、年2万km未満ならガソリン、それ以上ならハイブリッド。同じ価格で燃費を取るならハイブリッドのG、後席を主役にするならExecutive Loungeです。
僕は2026年10月28日に販売店で実車を見て、Zのハイブリッド車で街中を試乗してきました。所有はしていません。その体験と公式の数字を並べて整理します。

この記事のポイント
- 迷ったらZが起点。年2万km未満ならガソリン、それ以上ならハイブリッド
- 最安は5,599,000円。同じ価格でハイブリッドのGとガソリンのZを選べる
- 買い方は損得を断定せず、同じ条件の見積もりで比べる
アルファードはどれを選べばいい?
判断の基準は、2列目に誰が座るか、年間どれだけ走るか、8人乗りが要るかの3つです。そこに予算と自宅の充電環境を足せば、次の表のどこかに収まります。
| 使い方 | 選ぶなら | 価格(税込) | 理由 |
|---|---|---|---|
| 家族や人を後ろに乗せて、年2万km以上走る | Z ハイブリッド 2WD | 6,399,800円 | 電動オットマンの2列目と、18.0km/Lの燃費 |
| 家族や人を後ろに乗せて、年2万km未満 | Z ガソリン 2WD | 5,599,000円 | 2列目はハイブリッドのZと同じ種類のシート |
| ひとりの移動が中心で、燃費を取りたい | G ハイブリッド 2WD(7人) | 5,599,000円 | ガソリンのZと同じ価格で18.8km/L |
| 8人乗りが必要 | G ハイブリッド 2WD(8人) | 5,599,000円 | 8人乗りを選べるのはGだけ。2列目は分割シートになる |
| 後席を主役にしたい | Executive Lounge ハイブリッド 2WD | 8,649,300円 | 後席の装備がいちばん多い |
| 自宅で充電でき、普段の移動が短い | Z PHEV | 7,649,400円 | EV走行距離73km。定員は6人 |
試乗でいちばん印象に残ったのは、乗り心地の快適さでした。乗ったのはZのハイブリッド車で、2列目も3列目も、走行中に座って快適そのもの。だから僕は、まず後ろの席で分けています。
運転もしやすく、同乗者も快適。ファミリーユースでも最強クラスだと思っています。
全グレードの価格はいくら?
最安と最上位で、2倍近い開きがあります。以前あったXは、今の一覧にはありません。
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 定員 | 価格(税込) | 燃費(WLTC) |
|---|---|---|---|---|---|
| G | ハイブリッド | 2WD | 7人/8人 | 5,599,000円 | 18.8km/L(7人)/18.9km/L(8人) |
| G | ハイブリッド | E-Four | 7人/8人 | 5,819,000円 | 17.8km/L |
| Z | ガソリン | 2WD | 7人 | 5,599,000円 | 10.9km/L |
| Z | ガソリン | 4WD | 7人 | 5,797,000円 | 10.4km/L |
| Z | ハイブリッド | 2WD | 7人 | 6,399,800円 | 18.0km/L |
| Z | ハイブリッド | E-Four | 7人 | 6,619,800円 | 17.4km/L |
| Z | PHEV | E-Four | 6人 | 7,649,400円 | 16.8km/L |
| Executive Lounge | ハイブリッド | 2WD | 7人 | 8,649,300円 | 17.5km/L |
| Executive Lounge | ハイブリッド | E-Four | 7人 | 8,869,300円 | 16.8km/L |
| Executive Lounge | PHEV | E-Four | 6人 | 10,699,700円 | 16.7km/L |
2026年11月時点の公式のグレード一覧から。福祉車両と、トヨタ車体のSpacious Loungeは除外。オプションと諸費用は別で、乗り出しの金額はこれより増えます。
雪道などで四輪駆動が要るなら、ハイブリッドは220,000円、ガソリンは198,000円足すと選べます(同じグレードの2WDとの差)。諸費用まで足した金額は、全グレードの新車価格と乗り出しの見方で計算しています。
G、Z、Executive Loungeは何が違う?
いちばんの差は2列目です。ただ、Gで減るのは2列目だけではありません。公式のグレード比較表と装備一覧から、選ぶときに効くところを抜き出しました。
| 項目 | G | Z(ガソリン・ハイブリッド) | Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ) |
|---|---|---|---|
| 2列目のシート | リラックスキャプテンシート(7人)/6:4分割チップアップシート(8人) | エグゼクティブパワーシート | エグゼクティブラウンジシート |
| シートの表皮 | ファブリック+合成皮革 | 合成皮革 | プレミアムナッパ本革 |
| オットマン | 手動(7人)/なし(8人) | 電動 | 電動(伸縮機構付) |
| 2列目の温熱とベンチレーション | 温熱のみ(7人) | 両方 | 両方 |
| 前席のベンチレーションとステアリングヒーター | なし | あり | あり |
| パワーバックドア | オプション | 標準 | 標準 |
| アドバンスト ドライブとアドバンスト パーク | 設定なし | オプション | 標準 |
| 14インチの後席モニターとJBLの音響 | 設定なし | オプション(401,500円) | 標準 |
| タイヤ | 17インチ | 18インチ | 17インチ(ハイブリッド)/19インチ(PHEV) |
ZのPHEVは、この表のZに近い装備で、タイヤが19インチ、左右独立ムーンルーフが標準です。

写真は僕が試乗したZのハイブリッド車の2列目です。表のエグゼクティブパワーシートがこれ。
Gも安いだけのグレードではありません。2026年6月3日の一部改良で新しく設定され、3眼LEDヘッドランプ、前席の14インチディスプレイ、パノラミックビューモニターが標準です。
周波数感応型ショックアブソーバーも、この改良で全グレードに付きました。
同じ5,599,000円、ハイブリッドのGとガソリンのZはどっち?
価格が同じなので、ここは本当に悩みますよね。Gはパワートレインを取り、Zは2列目をはじめとする装備を取る選択です。
| 比べるところ | G ハイブリッド 2WD(7人) | Z ガソリン 2WD |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 5,599,000円 | 5,599,000円 |
| 燃費(WLTC) | 18.8km/L | 10.9km/L |
| 2列目 | 手動オットマン、温熱 | 電動オットマン、温熱+ベンチレーション |
| パワーバックドア | オプション | 標準 |
カタログの燃費どうしで1万km走ると、Gは約532L、Zは約917L。差は約385Lです。
仮に1L170円なら、年1万kmで約6.6万円、年2万kmで約13万円の差になります。実際の燃費は乗り方で変わるので、目安として見てください。GとZの線引きは、グレードの選び方とG・Zの差額でもう少し掘り下げました。
僕の答えはこうです。家族や親を乗せて出かけるなら、2列目で選んでZ。ひとりの移動が中心で距離も走るならGです。
ただ、僕はGとZを座り比べていません。ガソリン車の走りも比べていないので、販売店で確かめるのが早いです。
Zのハイブリッドに80万円足す価値はある?
80万円、大きいです。ガソリンとハイブリッドのZの差は、2WDどうしで800,800円。これを燃料代だけで埋めるのに何年かかるか、計算しました。
| 年間の走行距離 | 年間の燃料代の差 | 800,800円を埋める年数 |
|---|---|---|
| 1万km | 約6.2万円 | 約13年 |
| 2万km | 約12.3万円 | 約6.5年 |
| 3万km | 約18.5万円 | 約4.3年 |
カタログの燃費(ガソリン10.9km/L、ハイブリッド18.0km/L)と、1L170円で置いた計算です。税金の優遇や利息、燃料の値動きは入れていません。
燃料代で埋めるには、累計で約13万km走る計算です。7年で埋めるなら年に約1.9万km。だから僕の線引きは年2万kmで、それより短いならガソリンのZで十分だと考えます。走る場所や燃料価格で距離がどう動くかは、ハイブリッドとガソリンの比較で試算しています。
お金以外の差もあります。装備一覧では、コンセントがハイブリッドは1500W、ガソリンのZは100Wです。1500Wを使う予定があるなら、距離に関係なくハイブリッドです。
リセールはIDOMのリセバ総研(2026年10月31日集計)で、3年落ち(2023年式)のZの平均売却予想額がガソリン約484万円、ハイブリッド約452万円。ただ、同じ型式の2023年式の平均走行距離はガソリン約1.8万km、ハイブリッド約5.3万kmと3倍近い開きがあります。
件数も少なく、業者が売るときの予測額でもあるので、僕はこの数字で動力を決めません。
PHEVとExecutive Loungeはどんな人に向く?
PHEVは補助金の時期を先に確かめる
PHEVが向くのは、自宅で充電できて、普段の移動がEV走行距離73km(カタログ値)に収まる人です。
ZのPHEVの価格は、ハイブリッドのE-Fourより1,029,600円高い。次世代自動車振興センターの表では、ZのPHEVのCEV補助金は、2026年12月31日までの登録で850,000円、2027年1月1日以降の登録で510,000円です。登録に間に合えば、差は約18万円か約52万円まで縮まります。
見落としやすいのが時間です。今の受付はトヨタの案内で2026年12月上旬〜下旬ごろに終わる見込みで、最終の期限でも対象の登録は2027年2月1日まで。申請は登録と代金の全額支払いのあとです。
一方で公式の案内(2026年11月6日更新)の工場出荷の目処は、PHEVが3〜4ヵ月程度。新しく注文するなら、目処どおりでは最終の期限にも間に合いません。
センターのFAQでは、次の補助金は現時点で決まっていないとされています。僕なら、補助金なしの約103万円高で納得できるかで考えます。4年の保有義務があり、期間内に手放すと返納が必要になる場合も。
Executive Loungeは後席が主役の人のもの
ハイブリッドの2WDどうしで、Zとの差は2,249,500円。増える装備の中心は後ろの席のものです。運転支援やムーンルーフが標準になる違いもあります。
後席が主役なら話は別ですが、自分で運転する時間が長いなら、この差を払う意味は薄いと思います。ZとExecutive Loungeを座り比べたことはないので、差は販売店で確かめてください。差額の中身を項目ごとに見るなら、エグゼクティブラウンジとZの違いが近道です。
ヴェルファイアやエルグランドと迷ったら?
いちばん迷うのはヴェルファイアです。公式のグレード一覧では6,749,600円から10,899,900円(2026年11月時点)。入口はアルファードの最安より1,150,600円高く、ガソリン車は2.4Lターボになります。走りの差は確かめていないので、価格で選ぶならアルファードから見ます。装備や足回りの差まで見たいときは、ヴェルファイアとの違いへどうぞ。
エルグランドは日産の発表で6,897,000円から(X e-4ORCE)。全車4WDです。入口はアルファードより高いので、僕はまずアルファードを基準に比べます。
買い方はどう決める?
損得は金利と乗る年数で変わるので、ここでは決めません。数年で乗り換えるなら残クレとKINTO、長く乗るならローンか現金から見積もる。僕はこの順で見ます。
| 買い方 | 向く人 | 見落としやすいところ |
|---|---|---|
| 現金 | 借入れをしたくない人 | 手元の資金が大きく減る |
| ローン | 乗り続けるつもりの人 | 金利を含めた総額で比べる |
| 残価設定型プラン(残クレ) | 数年で乗り換える前提の人 | 走行距離や車の状態の条件。最終回の扱い |
| KINTO | 保険や車検までまとめたい人 | ボーナス月の加算と契約の年数。契約が終われば車は返す |
トヨタの残価設定型プラン(残クレ)は、車両本体価格の一部を残価として据え置き、残りを分割で払う仕組み。最終回は乗り換え、返却、買い取りの3択です。条件から外れると精算金が出るので、走行距離の上限は見積もりの段階で聞いておくと安心です。月々の額と後悔しやすい条件は、残クレの実例と注意点にまとめました。
KINTOは2026年11月時点で、ガソリンのZ(2WD)が月額59,510円から、ハイブリッドのZ(2WD)が66,110円から。どちらも7年契約で、ボーナス月に165,000円を14回足す条件です。均すと月に27,500円増えて、87,010円と93,610円になります。
走る人は走行距離の基準も見ておきたいところ。年換算で18,000kmが基準で、超えると1kmあたり11円かかります。
維持費はいくら見る?
毎年かかるのは自動車税と燃料と保険です。車検は、新車の最初は3年後、その後は2年ごと。自動車税は排気量2.0L超2.5L以下の区分で年43,500円(2026年11月時点の目安。自家用で2019年10月以降の登録)、燃料はカタログ燃費と1L170円で、年1万kmならガソリンのZが約15.6万円、ハイブリッドのZが約9.4万円。
保険は年齢や等級で変わるので、見積もりで確かめるしかありません。値引きも額だけで見ず、諸費用まで含めた総額で並べるのがいいと思います。
新車と中古はどっちがいい?
予算が届くなら、僕はまず新車の見積もりを取ります。今の工場出荷の目処は、公式の案内(2026年11月6日更新)でガソリン車とハイブリッド車が2〜3ヵ月程度です。納車の時期は販売店で確かめてください。
中古の目安は、Motor Fanが伝える中古車ウォッチの調査で、40系のZの2023年式の掲載価格中央値が593万円(2026年9月3日〜10月3日、動力や駆動は混在)。新車のZ(PHEVを除く5,599,000〜6,619,800円)の範囲に入ります。
新車に届かないなら、ひとつ前の30系が候補です。グーネットマガジンでは、2026年4月時点で価格帯が220万〜1000万円、ガソリン車の平均が389万円でした。30系や20系まで広げて探すなら、中古の年式ごとの選び方が役に立ちます。
サイズは大きすぎない?
公式の主要諸元表では、全長4,995mm、全幅1,850mm、全高1,935mm(Zのガソリン車とハイブリッド車)、最小回転半径5.9mです。機械式や平面の駐車場に入るかは、全長と駐車場に入るかの見方で数字を並べています。
僕も大きさが不安でしたが、街中では全然運転しやすかった。ただ、運転のしやすさと、駐車場に入るかは別の話です。
測るのは、幅はドアを開ける分まで、高さは屋根や梁まで。機械式の駐車場は制限を先に確かめておくと安心です。

3列目を使うと、荷室は写真の広さです。3列目もトップクラスの座り心地でしたが、大きな荷物を積む日は跳ね上げる前提で考えます。
買う前に割り切ることは?
街中の試乗で気になったことは、とくにありませんでした。試乗の条件は街中なので、高速や長距離の話は入れていません。割り切るところは、デザインの好き嫌いと、街で被ることです。
被るのはしかたありません。自販連の集計(PDFの2ページ目)では、2026年4〜9月の販売は4万4412台。それだけ売れている車を選ぶ、ということだと思います。試乗の日の条件や内装の細かいところは、アルファードの内装と試乗の本音に残しています。

新型を待つべき?
2027年に大幅改良という予想をMotor Fanが2026年10月1日に載せていますが、これは未確認の噂です。トヨタの公式発表は、2026年11月時点で見当たりません。
僕も次の型の噂は大好物です。ただ、噂は噂。
確かなのは、今の型が2026年6月に一部改良を受けたばかりだということ。欲しい時期が決まっているなら、噂を待つ理由にはなりません。販売店ごとの受注状況は、そこで聞いてみてください。噂の出どころと公式の発表の違いは、新型の噂と公式の切り分けで追っています。
まとめ:迷ったらZから考えて、座り比べる
後ろに人を乗せるならZ。動力は年2万kmを目安に決めます。
同じ価格で燃費を取るならハイブリッドのG、8人乗りならGの一択。後席が主役ならExecutive Lounge、自宅で充電できるならPHEVも候補です。
次にやることは4つです。
- 販売店でGとZの2列目に座り比べる
- ガソリンとハイブリッドのZを乗り比べる
- 自宅の駐車場を測る
- 同じ条件でGとZの見積もりを取る
好きな車を前に悩む時間って、それ自体がもう楽しいんですよね。



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参考URL一覧
- トヨタ アルファード 価格・グレード(公式)
- トヨタ アルファード グレード比較表(公式PDF)
- トヨタ アルファード 主要諸元表・装備一覧(公式PDF)
- アルファードを一部改良(公式、2026年6月3日)
- トヨタ アルファード 減税・補助金(公式)
- 次世代自動車振興センター 銘柄ごとの補助額(PDF)
- 次世代自動車振興センター 申請期限のお知らせ(PDF)
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