アルファードのリセールは本当に強い?残価率と買取相場を時点つきで比較

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アルファードのリセールは本当に強い?残価率と買取相場を時点つきで比較

アルファードのリセールは、今も強いです。MOTA の査定データでは、3年落ちの平均が新車価格の97.9%(2026年6〜8月査定、二次情報)。ミニバン全体の平均も上回っています。

ただ、「新車より高く売れる」を前提にできる時期は終わりました。1年落ちで新車価格を超えた割合は、2024年10月の100%から2026年8月は50.4%まで下がっています。

しかも出回っている数字は、出所ごとに中身が違います。率だけ見ても判断できないので、条件をそろえて並べていきます。

販売店で撮った現行型(40系)の白いアルファード
2026年10月撮影

この記事のポイント

  • 強さは今も本物。ただし1年落ちの新車超えは100%→50.4%で、前提にはできない
  • 同じ2023年式のZでも、出所によって数字は約50万円以上違う。定義と走行距離を先に見る
  • 新車で80万円差のガソリンZとハイブリッドZは、2025年式だと出所により約−4万〜約+40万円まで縮む
  • 残クレの残価(公開例で5年53〜55%)は相場ではなく、販売店が決めて保証する額
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目次

アルファードのリセールは本当に強い?

強いです。ただ、強さの中身はこの2年で変わりました。MOTA が2026年9月18日に公開した査定実績を見ると、変化がはっきり出ています。MOTA は買取サービスを運営している会社なので、そこは頭に置いて読みたいところ。

MOTA の数字2024年10月2026年8月
1年落ちで新車価格を超えた割合100%50.4%
2023年式のリセール率(アルファード)140.7%96.7%
同じ条件のミニバン全体の平均104.3%89.5%
ミニバン平均との差+36.4ポイント+7.2ポイント

2023年式の行は、走行5万km以内の修復歴なしの数字です。ミニバン全体の平均には、アルファードとヴェルファイアを含みません。

下がったとはいえ、平均より上にいることは変わりません。リセール崩壊という見出しも見ますが、この数字には強すぎる言葉です。新車超えは前提から外し、それでも値落ちしにくい車として見る。今の数字からは、これがいちばん素直な読み方です。

もうひとつ、平均は幅を隠します。ガリバーの直近6か月の査定買取実績(2026年10月時点)では、ガソリン車の型式 AGH40W だけで39.1%〜110.1%。平均の1つの数字で自分の車は語れません。

残価率・リセール率・買取相場は何が違う?

ここを混ぜると全部の数字がずれて見えます。似た言葉ですが、測っているものが別物です。

言葉何の数字か読むときの注意
残クレの残価3年後や5年後の予想下取り価格。契約時に決まる設定額は販売店で違う。相場ではない
リセール率(MOTA)査定価格 ÷ 新車価格(車両本体)オプションは分母に入らない
業者オークション相場(中古車相場大学)業者間で取引される価格の目安オプションの有無を平均した額
平均売却予想額(リセバ総研)ガリバーの査定車がオークション等で売れる額の予測買取金額そのものではない

気をつけたいのが、MOTA の分母です。オプションも諸費用も入らないので、100%を超えても、その分だけ得をしたとは言えません。

同じ2023年式の2WD・Zを出所ごとに並べると、違いがよく分かります。すべて民間の二次情報です。

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出所(時点)Z ガソリンZ ハイブリッド数字の条件
中古車相場大学(2026年10月時点)533万円522万円業者オークション基準
リセバ総研(2026年10月時点)約483.7万円約451.8万円売却の予想額。走行はガソリン2WD全体で約1.8万km、ハイブリッド2WD全体で約5.3万km
papahira(2026年10月時点)510〜540万円540〜570万円個人ブログの買取予想。オプション付き、白か黒

高いものと安いものを比べると、ガソリンZで50万円以上、ハイブリッドZなら100万円以上の開きがあります。ガソリンとハイブリッドのどちらが高いかまで、出所で入れ替わるほどです。

どれかが嘘なのではなく、測っているものと車の条件が違います。率や金額を見たら、まず出所と時点、走行距離、オプションの扱いを確かめる。これだけで読み違いはかなり減ります。

今の買取相場はいくら?

現行の40系は、業者オークション基準で次のあたりです。中古車相場大学の2026年10月時点の数字で、2WD、オプションの有無を平均した額。カッコ内は当時の新車価格に対する割合です。

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年式Z ガソリンZ ハイブリッドエグゼクティブラウンジ
令和7年式569万円(103%)599万円(94%)780万円(91%)
令和6年式542万円(100%)555万円(90%)687万円(81%)
令和5年式533万円(99%)522万円(84%)676万円(80%)

業者間の相場なので、買取店の提示額とそのまま同じとは考えないほうがいいでしょう。

MOTA の実績では、40系の平均で1年落ち591.7万円、2年落ち579.1万円、3年落ち560.1万円(2026年6〜8月査定、走行は年数×1万km以内)でした。

販売店で撮った現行型(40系)のエンブレムとALPHARDのロゴ
2026年10月撮影

先代の30系も見ておきます。この記事の写真はどれも現行の40系で、次の表だけ先代の数字です。40系は2023年6月21日発売でまだ5年の実績がなく、長く持ったときの姿は30系を参考にするしかありません。

30系の年数リセール率平均の査定額
3年90.3%435.6万円
5年80.6%370.1万円
7年72.6%324.3万円
8年65.3%298.6万円
9年50.1%215.7万円
11年43.8%188.9万円

MOTA の2026年6〜8月査定で、走行は年数×1万km以内。5年で約8割、という数字は30系の実績で、40系の予想ではありません。

ガソリンとハイブリッドでどれくらい違う?

ここがいちばん面白いところです。Z の新車価格は今、ガソリン2WD 5,599,000円、ハイブリッド2WD 6,399,800円で、差は800,800円(2026年11月時点、トヨタ公式)。ところが中古になると、この差が大きく縮みます。

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2025年式 Z 2WDガソリンハイブリッドハイブリッドとの差
当時の新車価格555万円635万円+80万円
MOTA(2026年1〜8月査定、走行5,001km〜1万km)614.3万円613.3万円−1万円
リセバ総研(2026年10月時点、走行はガソリン2WD全体で約1.0万km、ハイブリッド2WD全体で約1.4万km)約509.1万円約505.3万円−約4万円
中古車相場大学(2026年10月時点)569万円599万円+30万円
papahira(2026年10月時点、令和6〜7年式)530〜560万円570〜600万円+約40万円

新車の80万円差が、中古では約−4万〜約+40万円。金額は出所で違っても、差が縮むという向きはどの出所でも同じです。

もう少し古い令和5年式を、当時の新車価格からの引き算で見てみます。中古車相場大学の数字で、ガソリンZは7万円減、ハイブリッドZは98万円減、エグゼクティブラウンジは174万円減。オプションも諸費用も値引きも入れていない、単純な引き算です。

燃料代で取り返せるかも見ておきましょう。WLTC の 10.9km/L と 18.0km/L、レギュラー170.0円/L(2026年11月時点、資源エネルギー庁の調査の転載)で計算します。

差は年1万kmで約6.2万円。3年で約18万円、年2万kmなら3年で約37万円です。

今の相場で3年で売るなら、数字はガソリンZに有利です。動力についての僕の線引きは、年2万km。1500Wを使う予定があるなら距離に関係なくハイブリッドです。上の数字は、あくまで今の相場の話として読みたいところ。距離ごとの計算は、ハイブリッドとガソリンの損得の分かれ目に分けて載せています。

なぜ相場はこんなに動く?

いちばん大きな下落は、2025年4月までに起きています。MOTA の2023年式(走行3万km以内)は、2024年10月の141.1%から2026年8月の99.4%へ。この41.7ポイントのうち41.4ポイントは、2025年4月までの半年で落ちました。

2025年春までの下落の理由は、ここで見た数字からは分かりません。その後は 104.6%、108.8%、99.4%と上下しています。次の3点は最近の材料で、2025年春の説明ではありません。

  • 輸出:マレーシアの MITI(同国の投資貿易産業省)は、輸入許可 Open AP の条件に1〜5年の中古車と示しています(2026年11月時点)。中古車相場大学(二次情報)は、ガソリンの主力をマレーシアとし、初度登録から12〜59か月に需要が集まると書いています。相場への影響は同サイトの見立てです
  • 流通量:MOTA の中古車検索では、2024年式以降の40系の掲載が2026年5月28日の1,127台から9月17日の1,893台へ1.68倍。掲載価格の中央値は669.0万円から624.1万円に下がりました
  • 新車の買いやすさ:トヨタ公式の工場出荷目処は、ガソリンとハイブリッドが2〜3か月程度(2026年11月時点)。この期間で手に入るなら、中古に高値を払う理由は薄くなります

相場大学によると、ガソリンの1年落ちZは5月後半の高値から8月にかけて約70万円下げ、今は下げ止まりつつあるとのこと。数か月で数十万円動くことがある。だから相場の数字は、時点のない状態では使えません。中古が安く見える理由は、中古のアルファードはなぜ安いのかで整理しています。

未走行車は別の動きです。令和8年式のハイブリッドZは、未走行737万円に対して走行車589万円(同サイト、2026年10月)。高い話題の数字が、普通に乗った車の数字とは限りません。

残クレの残価と比べるとどう見る?

残価は、相場が下がっても守られる下の線です。トヨタ公式は、契約時に決めた残価は保証されると案内しています。車の状態が事前に決めた規定から外れると別に精算があり、条件は販売店で違います。

公開されている5年の残価と、30系の今の5年落ちの率を並べてみます。40系で同じ率が出るという意味ではありません。残価がどのくらい控えめに置かれているかを見るための、当てはめです。埼玉の2例は2026年11月時点の掲載で、車両本体は両社とも2026年6月現在の表記です。

項目Z ガソリン2WDZ ハイブリッド2WD
販売店の掲載例埼玉トヨタ、5.5%、60回ネッツトヨタ埼玉、5.8%、60回
車両本体5,599,000円6,399,800円
5年後の残価2,967,470円(53.0%)3,519,890円(55.0%)
30系の5年落ちの率(中古車相場大学、2026年10月)81%(S Cパッケージ)72%(ハイブリッド SR Cパッケージ)
その率を車両本体に当てはめた額約454万円約461万円

同じ30系のハイブリッド SR Cパッケージでも、グーネットを参考にした車高く売れるドットコムの数字(2026年4月、1年1万km換算)は62.07%です。当てはめると約397万円で、これでも残価を上回ります。中古車相場大学の率は業者オークション基準なので、買取店の提示額とそのまま同じではありません。

普通のローンとの分かれ目も、ネッツトヨタ埼玉の例で計算できます。同じ頭金で同じ5.8%なら、単純な合計では5年後の売値が約303万円を超えると普通のローンが軽くなります。

支払い時期の差まで入れ、5.8%で増やせる前提にすると約351万円。売却の費用は入っていません。

つまり相場が今の30系に近ければ、残価は割安な線で、返却するだけではもったいない計算になります。反対に大きく崩れたときに守ってくれるのが残価で、そこにお金を払っているとも言えます。残価と月々の関係は、残クレの仕組みと実例で見られます。

査定額が残価より高いときの扱いは、契約前に聞いておきたいところです。愛知トヨタは「最終回支払額または査定価格のどちらか高い方の価格で買い取りします」と案内しています。全店が同じとは限らないので、自分の販売店に確かめてください。

リセールを考えるとどう選ぶ?

数字だけで見れば、Z ガソリン2WD が頭ひとつ抜けています。MOTA の2026年4月の集計(2023〜2025年式、走行3万km以内)では次のとおりです。

グレードリセール率と平均の査定額新車を超えた割合
Z ガソリン2WD108.6%・587万円88.1%
Z ガソリン4WD99.9%・559万円48.8%
Z ハイブリッド2WD96.3%・597万円29.5%
Z ハイブリッド E-Four92.1%・591万円12.5%
エグゼクティブラウンジ ハイブリッド2WD85.1%・724万円3.4%

ただし2026年4月の集計なので、その後の下落は入っていません。G は比べられる数字がありません。

こんな人見方
短く乗って売る、距離は少なめ今の数字では Z ガソリン2WD が有利
年2万km走る、1500Wを使うZ ハイブリッド。売値の差より使い方で決める
後ろの席に人を乗せる僕なら Z から。エグゼクティブラウンジは減る額も大きく、自分で運転する時間が長いなら差を払う意味は薄い
ひとりの移動中心で距離も走る僕なら G。ただ比べられる相場の数字はない
4WDが要る必要なら迷わなくていい。ガソリン4WDは2WDより30〜40万円低い傾向(相場大学)

装備や色の話は、数字の裏づけが薄くなります。相場大学はムーンルーフの有無で30〜50万円とも20〜40万円とも書いていて、同じページで幅が揺れています。モデリスタは20〜40万円ほどの差です。付ける費用と比べるなら見積もりが要ります。

色も割れています。カミタケ(2025年7月)はプレシャスレオブロンドを人気が低いと書き、相場大学はブラックより数万〜十数万円高いと書いています。出所も時点も違うこの割れ方からは、どの色が得かまでは言い切れません。

僕がアルファードで好きなのは、圧倒的な快適性とリセールバリューです。

売るときは何を確かめる?

売る直前に見るべきことは、そう多くありません。平均より、自分の車の条件に寄せて確かめます。

  • 複数の査定を取る:下取りと買取の差は平均30.3万円というアンケートがあります(MOTA 自社調査、3,645件、2023年6月〜2024年5月)。買取サービス側の数字なので、目安として
  • 輸出の節目を見る:30系では登録59か月まで需要が集まり、60か月を超えると鈍るとされています(相場大学、二次情報)。5年の手前なら、早めに査定を見ておく意味があります
  • 年数の段差を見る:30系は8万km以内にそろえても、8年から9年で14.0ポイント、77.3万円の段差があります(MOTA)。2018年1月の後期型への切り替わりとも重なります
  • 残クレ中は先に手続きを聞く:支払い中の名義は通常は販売店で、途中で手放すなら残りの支払いの精算が要ります。買取店に出す前に、販売店に確かめる順番です

この記事の相場はどれも過去の時点の目安で、売れる金額を約束するものではありません。修復歴、走行距離、装備、色で査定は変わります。売値や残価は、買取店と販売店の見積もりで確かめてください。

次は何をすればいい?

まず、狙っている仕様で販売店の見積もりを取り、3年と5年の残価も書いてもらいましょう。ガソリンとハイブリッドを両方出してもらうと、差がそのまま見えます。予算が届くならまず新車の見積もり、というのが僕の順番です。

次に、同じ年式とグレードの相場を2つ以上の出所で見て、残価と並べます。出所と時点と走行距離を一緒にメモするだけで、数字の見え方が変わるはずです。見積書の読み方は、値引きの目安と見積書の見方に書いています。

Z か G か、ガソリンかハイブリッドか。本当に悩みますよね。悩む時間がもう楽しい車なので、リセールの数字も並べて楽しんでいきましょう。

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この記事を書いた人

ミニバンが好きで、乗り換えを考える人の目線で IKETEL MINIVAN をまとめています。2026年10月に販売店でアルファード(Zのハイブリッド車)を見て、街中で試乗しました。自分の車では三菱アウトランダーに6年間乗り、売却のときに一括査定を使いました。



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